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お客様の判断 あなたはどう思います?

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「17時30分にまたここに出てきたらいいの?」その問いかけに私は少しためらいながらも「はい、お願い致します。」そう返事を返すと、お客様は狭いエントランスに吸い…

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転職先をタクシーにするかハイヤーにするか タクシー研修経験こぼれ話

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ある大手ハイヤー会社の募集要項を見ていたら、どこをどう間違ったのか、タクシー募集の要項へリンクして飛んでしまいました。そのサイトで目を惹きつけたのは、あるタク…

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ハイヤーの料金は高い? でも餅は餅屋にでしょう

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ハイヤーの料金は高い?ローカルニュースで、現福岡市長が東京出張時の移動手段としてハイヤーを使用することがなかば状態化していることが調査によって明らかになったと…

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ハイヤーがドラマの主人公になれない理由―――ハイヤー運転手はドラマの主人公になれるのか?(2)

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ハイヤーがドラマの主人公になれない理由タクシー運転手でさえ、ドラマの主人公になっているのにどうしてハイヤー運転手はメディアに注目されないのだろうかこれはテレビ…

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ハイヤー運転手はドラマの主人公になれるか?(1)

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待機時間に運転手控室でTVが見られるところがあります。ちょうど午後2時過ぎから夕方あたりで仕事がないと、夜の仕事に備えて仮眠をとるのですが、テレビがつけっぱな…

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お客様の判断 あなたはどう思います?

「17時30分にまたここに出てきたらいいの?」

その問いかけに私は少しためらいながらも
「はい、お願い致します。」

そう返事を返すと、お客様は狭いエントランスに吸い込まれていきました。

イイノホール車寄せ入口.jpg

イイノホール 車寄せ入口

内幸町にイイノホールという講演会や会議などで利用される場所がありますね。そこから羽田空港18時30分発の国内線に搭乗する予定でした。

霞が関ランプが目と鼻の先にあるし、羽田は第1ターミナルにあるJAL VIP口にお送りすることになっていたので、遅くてもフライト時間の20分前に滑り込めばよい
つまり、空港まで40分の持ち時間があるという計算です。

しかし17時半お迎えといったものの、その時間は徐々に首都高が混みだす時間帯ですよね。
本当なら、もう15分早く出てきてほしいところ。
ですから、お客様に 「はい」と返事をしたその声に一抹の不安をにじませたのです。

夕方の羽田空港方面 下りは意外と車の流れが良い

都内から羽田空港まで高速を使う場合、経路は大きく二通りありますね。

レインボーブリッジを渡って湾岸線を使うか
それとも1号横羽線でいくか

もし空港トンネルで何か問題が起きていれば、直前に分岐する東海ジャンクションから横羽線に入り、空港西から出るという方法もあります。

羽田空港送迎は何度も経験していて、夕方の時間帯でも羽田方面は湾岸線も横羽線も意外と車の流れがよいのです。仮に渋滞となっても、いくつかの回避経路が頭の中にあるので気持ちに余裕もありました。

ただ、心配といえば、一つ、首都高は5時半ごろから都心環状線3号、4号、5号線の下りの渋滞が徐々に激しくなるので、霞が関から高速に入った時に、その影響があるかどうかでした。

イイノホールの車寄せには、駐車スペースがないため、取り敢えず、電話連絡を受けたらすぐに車を回せる場所に移動し、待機することにしました。

夕方の10分の重み

さて、時計は17時をまわろうとするので、一応車載の携帯の充電状況を確認し、スタンバイをしたのですが、約束の17時30分を迎えても、その後5分過ぎてもお客様から連絡が来ない

ちょっと待ってよ。時間を守って出てきていただかないと、こっちとしては責任もてないからね・・
このときばかりは、珍しく心の中でもう一人の短気な自分がぶつぶつ文句を言い始めました

そして手元の時計の針が17時40分を指したときに車載の電話が鳴りました

「もしもし、さっきおろしてもらったところにいます」

「はい かしこまりました。すぐに参ります。お待ちください」

御客様は御付きの人に見送られながら車に乗り込まれると、特に時間に関しての言及はなく、無言のままカチッとシートベルトを締める音だけが静かな車内に響きました。

私は「空港に参ります」と一言添えて発車。このままサクッと高速に乗れたら良かったのですが、イイノホールの車寄せからでると、一方通行の道となり、そこには信号待ちで数珠繋ぎとなった車の列。
しかたなく、この信号待ち時間を利用して首都高の道路状況をみると、都心環状線はすでにところどころ赤くなっていました。

まずいな・・・だんだんと焦りのモードに。

ほんの1、2分で高速入口に行けるところなのに、官庁街には車が多く、しかも信号にことごとくひっかかる始末。
これは想定外でした。
おかげで霞が関ランプから本線に合流したときには、5時50分を回っていました。

時間設定は誰がしたのか

渋滞は時間帯によってある程度予想がつくので、それを考慮した時間設定をすべきなのは当然です。
17時30分に出発 
これは配車伝票に明示されていた時間でしたし、40分あれば空港までお送りできるという自信が私にはありました。

しかし、お客様は17時40分に出てこられた。
10分遅く出てきたのです。

私は17時30分に出てこられたら責任を持つ
しかし、この10分の遅れは夕方の時間帯だからこそ影響が大きい・・・

いや、そもそもが、はじめからこういうタイトな時間設定だと不測の事態に対応が難しくなるので、もう少し余裕ある時間設定をすべきだった。一体だれが時間を決めたのか・・

待ってよ、やっぱりこれはお客様が遅れて出てきたせいじゃないか・・・
思い切りお客様を叱責するもう一人の自分も登場し、この日に限って、私の胸の内は実に騒がしいものでした。

高速入口の電光掲示板をみると
「谷町JCT → 芝公園 渋滞10分」
という表示が目に飛び込んできて

これは本当にまずい・・

前に車がつかえていて、40キロ程度しか出せない
ハンドルを握る手が汗ばみました

ハンドル.jpg


もしもフライトに間に合わなければどうなるのか・・・

このまま無言で車を走らせ、取返しのつかない段階で
 “申し訳ありません、これでは間に合いません”と、音を上げることこそ無責任だし・・・
やはり、直面している状況を率直に伝えよう・・・

ようやく、自分の中で気持ちの整理がつき、後部座席のお客様に対して

「恐れ入りますが、6時の時点でレインボーブリッジを渡れないと、フライト時間に間に合わなくなる可能性が高いのですが・・。」

本当はこういう事を口にせずに、何事もなかったような澄ました顔で搭乗時間に間に合わせたかった・・・。
しかし、今回の中途半端な状況下では、正直いって、行ける!という確信がもてませんでした・・・

お客様によって対処の仕方は違う

予定時間がひっ迫している時にどうするのか、人によってその対処の仕方は違います。

ぎりぎりに滑り込むといったことをとても嫌う方はあえて無理をせずに、車内にいながらスマホやタブレットで搭乗予約を変更する人がおられますし、役員クラスの方であれば、秘書に電話して、さっさと搭乗便を変更して、お客様本人も安堵されます。

中には運転者をねぎらって
 「一便遅らせたので、焦る必要はありませんよ」
こんな言葉を下さる方もおられます。

よっぽど私の背中から焦りのオーラが出ていたんですね。
しかし、ハンドルを握る者としては、こういう配慮は本当にありがたいものです。

やはり状況を正確にお伝えした方が、お客様の次のアクションがとりやすいことはいうまでもありません。私としては、責任を放り投げるようで、ちょっと不甲斐なかったのですが、とにかく、お客様の指示を仰ぐことに決めました。

今回のお客様の判断は  

さて、今回のお客様の判断は・・・というと
私の予想は見事に裏切られてしまいました。

 「わかりました。まあ行ってみましょう!」

 妙に自信のある実に落ち着いた口調でした。

フライト時間の変更を予測していたのですが、強攻策のご指示で私も腹は決まりました。
どこに勝算があるのかわかりませんが、こうなったらやるしかないでしょう

アクセルを踏み込んで、レインボーブリッジを100キロで渡り切り、スロープをおりながら時計を覗くと18時5分をまわっていました。

時間.png


う〜ン、これだと搭乗時間10分前到着かな・・・
VIP口につけるんだから、10分前なら対応してくれるだろう・・・

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転職先をタクシーにするかハイヤーにするか タクシー研修経験こぼれ話

ある大手ハイヤー会社の募集要項を見ていたら、どこをどう間違ったのか、タクシー募集の要項へリンクして飛んでしまいました。

そのサイトで目を惹きつけたのは、あるタクシー乗務員の転職の話。
はじめハイヤー志望であったのに、採用後行われる研修でタクシーに乗ったところ、ハイヤーよりもタクシーの営業に魅せられてしまい、そのままタクシー乗務員として仕事をするようになったというのです。

記事に目を走らせながら、タクシー研修を受けていた当時の自分の状況がよみがえってきました

タクシーの魅力とは

「恐れ入ります。新人です。道のご案内お願いします」

教官から、とにかく乗り込んでくるお客様に対し、この挨拶言葉を必ず言うように。そしてお客様に道を教えてもらうようにすること!

口酸っぱく受けた指導に対し、内心では、
――お金を払うのはお客様。なのに道まで教えてくれって、それ、おかしくない?? と反発したものです。
しかし、実際ハンドルを握ってみると、お客様から指示された行先がさっぱりわからず、教えられた決まり文句にどれだけ助けられたことかしれません

1日に乗車される人が平均で40人にもなってくると、だんだんと人慣れ、道慣れしてきます。
そしておぼろげだった都内の道路も徐々に頭の中に描かれていくにつれ、一、二度案内した経験がある場所を指示された時には、距離に関係なくその場所までの道を知ってる自分がうれしくなって

かしこまりました。○○ですね!

と語気にも力が入り、目的地に到着し料金をいただくと降車の際にお客様から「お世話様」の一言でもいただこうものなら、お役に立てた喜びから、
 
 この仕事って自分に合っているかも・・

と、自分の顔がにやけているのを感じてました。
taxi.jpg

お客がお客を呼んでくる面白さ

タクシー乗務員さんは皆さん経験されることですが、仕事に流れというものがあるということです。

この「流れ」に乗り始めると、一人のお客さんが降車されると、まるでバトンリレーのようにドアを締め切らないうちから乗り込んでくる。
信号待ちしてたら後ろからドア窓をたたく音がして乗り込んでくる。
たくさん空車が走っているのに、お客様の手を挙げるタイミングと自分の車の動きとがぴたりとあって乗車していただく。
行く先々でお客様からコールがかかり、後部座席に人がいないときがないほど忙しくなることがあります。

タクシーの研修教官が「お客がお客をよんでくれるよ」と禅問答のように言われた言葉の意味がこういう経験をとおして身に染みてわかるようになると、仕事が面白くなって

 やっぱりこの仕事 自分にあってるみたいだな・・

とつぶやいていました。

ツキを失ったときの悲惨さ

ところが、これとは正反対に、まったくもってツキを失ってしまうことがあります。完全に流れが止まるというやつ
・タイミングが悪く自分の前方を走る車にお客をとられていく
・やっと乗り込んできてもワンメーターですぐに降りられる
・うまくご案内できたと思ったらクレームを言われる
・「新人です」といったら、乗車したお客様は舌打ちをしてすぐさま降りられる。
実はお客様が乗り込むと同時に挨拶をして、すぐにメーターをいれるように指導されていたため、発進しないまま降車されるとワンメーター分を自分が負担する羽目になるのです。

こういう痛い目にあうと、今度は「新人です」を省いて挨拶をするようになり、知ったかぶって車を出したはいいが、途中道を間違え、お客様からお目玉を食らう・・
やることなすこと裏目裏目、挙句の果てには1時間以上も空車で走り続ける

 まあいいや、俺はハイヤーに乗るんだ
 やっぱりタクシーはだめだな・・・

過去に営業職で経験した苦い思い出とも重なって、すっかりネガティブな感情に心が占拠されてしまうのでした。

こういうスランプ状態に陥った時には、私は自分をリセットする意味でスマホのホームボタンのような、ある起点となる場所を設定し、そこに車を回してお客様が乗り込んで来るまで近辺をぐるぐる周回し続けるといったことをしたのです。

それは、たまった水をかきまわして渦をつくりだす原理に似ていて、お客様を呼ぶ流れを作り出せるという、別段根拠ないやり方だったのですが、これが意外に功を奏しました。
ちょと一風変わった工夫も自由にできてしまうのがタクシー営業の面白さです。

taxi.png

タクシー営業の壮絶さ

研修とはいえ、当時タクシーの就業時間は正規のタクシー乗務員さんと同じ7時出社、8時出庫、翌日午前4時まで20時間勤務。
もちろん休憩はその中で3時間とるように言われてましたが、今のように労働時間の規制が厳格でなかったので、日によっては2時間も休まずに動いたこともありました。
しかし、どんなに大変な思いをしても営収の精算を終えると明けの日が休みとなるため、仕事と休みのメリハリのきく良いところだと感じています。

深夜の営業 睡魔との戦い

早朝や日中は体の調子がよくて踏ん張りがきくのですが、夕方以降、特に深夜12時をすぎると、睡魔が襲ってきます。これが一番きつかった。
眠気がきたら寝たらいいじゃないかと思いますでしょう?
ところが仕事に流れがあることがわかると適当にできなくなるのです。これは私の性分ですね。

特に研修も後半にはいると仕事に慣れてきて変な余裕も生じたせいか余計に眠気が激しく襲ってきました。
もうろうとしながら空車を走らせていると脇に立つ街路樹が人に見えて、
思わず、あ、お客さんだと 体が勝手に反応してハンドルを切って路肩に車を寄せようとするんですよ・・・

研修時に見せられたドライブレコーダーの事故映像で居眠りしてノーブレーキで前方の駐車車両に突っ込んでいくというのがありましたが、こりゃ狂ってる・・・と見た当時鼻で笑い飛ばしていたのに、実際深夜ハンドルを握ると、こういうことをやらかす危険性は大いにありうると感じたものです。

極めつけは、深夜3時ころでしたか
目黒方面の人気も車もない通りで信号待ちしていたら、前方のタクシーが青信号になっても発信しないので
クラクションを鳴らすのもなんだなと思い右ウインカーをだして追い抜きざまに運転手をにらみつけると
なんと運転手はハンドルを握りしめて固まったまま眠りこけていたのです。

白髪交じりで、もう60をこえていそうな老人でした。
車内で爆睡する姿が気の毒に思えて、怒る気持ちもすっかりなえてしまいました。
at-night.jpg

ハイヤー乗務員もタクシー研修は必要

わずか2か月あまりのタクシー研修によって、お客様を乗せて走ることへの抵抗感がすっかりなくなり、それが自信となって、ハイヤーの仕事の大きな助けとなったことは言うまでもありません。
私はこれらの経験から、どんな人もハイヤー乗務員を目指すのならタクシー研修を通過すべきだという考えを持つに至りました。

ただし、同期入社数名の中には、お客様の対応がストレスとなり、もうこれ以上俺の車の前で手をあげないでくれ・・となるまで精神的に追い込まれ、挙句の果てには、「行ってきます」といって出庫したまま
一日中お客のいないところをぐるぐると走り回り、結局研修期間をまっとうできずに途中リタイヤする人もいたことは事実です。

タクシー運転手に向くタイプとは?

研修を通してタクシーの仕事の面白さや大変さを身に染みて味わったのですが、今ハイヤー乗務員の立場から敢えてタクシー向きの人とはどんなタイプかを言わせていただくなら、
サービス業でありながら、運転手ではなく運転主たりえる立場、いわゆる個人事業主としての側面が強いため、まずは、やる気 積極性、自由、創意工夫、自立、独立 事業主 メリハリ、マイペース、というキーワードに反応される方ではないでしょうか。

会社組織の中に身をおきますが、サラリーマン的感覚をもっていると長続きできないな・・・というのがこの仕事に対する率直な感想です。

タクシー乗務員の募集は途切れることなく出続けています。
それは一方で、人の出入りが激しいことを物語っているわけです。
従って、この業界に飛び込もうとされるなら、それ相応の「覚悟」がいるということでしょう。

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ハイヤーの料金は高い? でも餅は餅屋にでしょう

ハイヤーの料金は高い?

ローカルニュースで、現福岡市長が東京出張時の移動手段として
ハイヤーを使用することがなかば状態化していることが
調査によって明らかになったという報道を目にしました。
  
その記事によると、
市長は30代 東京に出張の際タクシーを利用する場合もあるけれども、
大半がハイヤー利用だったということで、
市長就任3年間でハイヤー使用料は実に340万円にもなっていると指摘

これも、あの号泣した兵庫県議員の件を通して、
今まであまり意識されずにいた地方自治議員たちの行動に
目を光らせるようになってきたことの表れなんでしょうね

ハイヤー使用料金の高さ

開示されたハイヤー使用料の明細をみると

紀尾井町〜永田町〜都市センター〜永田町〜霞が関〜赤坂〜紀尾井町

といった経路を使用して、請求金額は

67,910円

さて、これを高いとみるか、許せる範囲とみるか・・・・

走行距離だけを取り上げて単純計算すれば
タクシーならば、それぞれの区間でほぼワンメーター
したがって、多く見積もっても料金は5000円程度

kancho.jpg

もう一つ挙げていた明細は

紀尾井町〜霞が関〜紀尾井町〜平河町 

11,812円

この経路ならタクシーで3000円以内で済むじゃないかというわけです。

地下鉄を利用すれば、丸ノ内線「赤坂見附」から「霞ヶ関」まで一駅。
往復340円で済む計算だし、
紀尾井町と平河町は隣接しており、歩いた方が早い場合もある。

市長がハイヤーを乗り回しているのは大半が永田町や霞が関の周辺。
こうしたハイヤー使用で、費消された税金は3年半で337万3,386円に上る・・・。

まだ若いくせして税金を使い黒塗りの車に乗って、
大物政治家を気取りとは何事か。

とまあ、かなり細かな指摘をしながら噛みついていたわけです。

記事を読みながら、
金額だけみれば、
市長として確かに庶民感覚を失った問題行動であり、
税金の無駄遣いにあたるということになるかもしれない・・・

しかし・・・、

先の号泣県議員とはちょっと質の違った話ではないのか・・

このハイヤー料金に関しては
額面の金額をもって非難したい気持ちはわかるのですが、

一方で、市長が、なぜ料金が高くてもハイヤーを利用するのかを
もう少し掘り下げて考えるべきではないのか

私はこの記事を読みながら
反論したい思いがむくむくと湧いてきたのです。

あえてハイヤーを使用する理由

そもそも、なぜ市長はハイヤーを使用するのでしょうか。

hire driver.jpg

ハイヤーを利用する人は、
単純にある地点からある地点までの移動手段として利用するというよりも

ある時間からある時間までを利用する

といった観点であるということ
ここが大きな違いでしょうね。

これは、一台の車を利用者のスケジュールに合わせて
「拘束する」 ということになります。

時間で縛るわけですから、
タクシーが単純に走行距離を主体として料金が請求されるのと違って
当然割高にもなるわけです。

そして、この市長の場合
タクシー料金が安いとわかりながら利用しないのには
以下のような理由が考えられるのではないでしょうか。

理由その1 タクシーを呼ぶ、拾う面倒

永田町界隈に流しのタクシーが頻繁にあれば別ですが
行ってみればわかります。タクシーはほとんど走っていません。

あんなところ流したって誰も手をあげる人はいないからです。
みなさんそれぞれ自分の車を使用しているからで
もしタクシーを使うのであればあらかじめ呼んでおかなければなりません。
タクシーアプリがあるといっても、普段から使用していれば別ですが、
意外にこれが面倒です。

理由その2 移動先をいちいち告げなければならない。

新人さんや、あの界隈に詳しくない運転手に運悪く当たったら最悪です。
場所はナビでわかりますが、どこから建物内に入ればよいのか
車寄せはどうなっているのかわからずにもたもたやっていれば
こっちがしびれを切らして、

いいよ、ここで降ろして!

となって余計な時間を必要としてしまいます。

理由その3 料金決済の煩雑さ

現金払いであれ、カード決済であれ
降車するたびに清算するわけで、
要人たちと重要な話をしながら移動している中で
話を途中で区切って数分間、利用料金の精算処理のために
時間を割かなければならないバツの悪さは
味わってみればわかりません。

理由その4 体裁が悪い

タクシーを貸し切りにしたら、もっと安くなるじゃないか
という声もでそうです。

確かにタクシーを貸し切れば料金は安くなることが予想されますが
「貸し切る」ということは単純に距離だけの計算にならないために
安くはなりますが、大幅にとはいかないのです。

また、公人の利用となれば、永田町界隈、官公庁や議員会館などに
出入りするでしょう。

それらの駐車場で「貸切表示」をしたタクシーを見ることはないんですね。

これはちょうど
強制はないが、礼服でネクタイ着用が当たり前の会場に
カジュアルな格好でいるのと似ています。

誰もその人に対して面と向かって咎める人はいないかもしれません。
しかし、周りの視線が気になる本人自身がいたたまれなくなるといった
いわば、心理的な問題も出てくるというもの。

いかがでしょうか。

これらの理由は
「時間」と「心理面」に関係することばかりであることがわかります。

料金の高さには理由がある 

中央にまで言って用を足すためには
中央官庁のスケジュールに合わせなければなりません。
県だけでも47もあるんですからね。
あらかじめ決められた時間内に人に会ったり会議をするため
分単位で動かなければならないことも出てきます。

gijidou.JPG

ハイヤーの場合、
一日の移動スケジュールを事前にその営業所に送っておけば
概算料金が算出されます。
これは電話やメールでできること。

利用当日、担当のハイヤー運転手は指示書をみながら
利用者の準秘書に変身です。

黙って乗り込んでこられても
急な御客様が同乗され、行先が変更されても迅速に対応し、
また最短時間でご案内するように配慮します。

時間が最優先なのです。
少々遠回りをしても、高速道路を使用しても
それが問題ではないのですね。

ですから、有能なドライバーであればあるほど
次の目的地の確認ができれば
頭の中で最短最速の経路を割り出し
さらに車の付け場所、そして降車後の動線も考慮し
安全を確保しながら快適な運行を心掛けるのですが
これらはみな目には見えないものばかり

何事もなかったかのように
ごく自然に、スムーズにことを済ませ・・

行ってらっしゃいませ・・・

そういって御客様を送り出す。

このような業務を日常当たり前のように行っているのがハイヤーです。

乗車した人は
自分の事務所がちょっと移動しただけのような感覚で
余計な気を使う心配もなく
目的の仕事だけに集中していくことが可能になるわけですね。

ハイグレード車両は最近タクシーも利用しています。
しかしこれは目に見えるところ。
見えない部分にタクシーとの大きな「違い」が生じるわけで
この「違い」の部分に値段をつけてハイヤー料金として提示しているために
おのずと料金が高くなるのです。

「心理面」だけなら
利用者がすこしばかり「我慢」すれば済んでしまうのですが
「時間」はそうはいきません。

ハイヤー利用者は「快適さ」という精神的な面と
「時間」を買っていることになりますね。

時は金也でしょう?

ですから、市長として東京にあがる目的を中心に考えると
タクシーよりもハイヤーの方がベターとなるのです。

餅は餅屋で

ハイヤーは高いといって経費を考えてタクシーを利用するとなると
目的とする仕事のスケジュールをみて移動手段確保をサポートする
「もう一人」が必要となるでしょうね。

そんな人を一人、東京に常駐させる。
あるいは出張のたびに同行させるとなると
その人件費、滞在、移動経緯などで
ハイヤー料金並み、いやそれ以上の出費が生まれるでしょうね。

だから言ったでしょ

餅は餅屋にまかせなさいって!

餅.jpg

もし経費に関して指摘したいのであれば

市長!
あなたが東京出張の際
使用されるハイヤーの利用料金に見合った
いや、それ以上の経済効果を地元にもたらすため、
あなたの掲げた政策をして
就任期間中、どれほどの成果が出たのか
具体的数値を示していただきたい・・・

もし、それがマイナスなら今後どうすべきか、明示していただきたい・・・

政治家なんですから、政策を立案し実行していく仕事をしているのですから
やっている仕事の中身をもっと追及すべきではないでしょうかね。


いかがです?

それでもハイヤーの料金は高いでしょうか?

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ハイヤーがドラマの主人公になれない理由―――ハイヤー運転手はドラマの主人公になれるのか?(2)

ハイヤーがドラマの主人公になれない理由

タクシー運転手でさえ、ドラマの主人公になっているのに
どうしてハイヤー運転手はメディアに注目されないのだろうか

これはテレビ番組制作者側に立ってハイヤーという職業を見つめてみる必要があると思います。
テレビ局.jpg

主人公になる条件

そもそも映画やドラマの主演、主人公になる人のキャラクターとして必要なのは、個性的で、見ている人にインパクトを与えるものでなければなりません。
ちょっと規格から外れた破天荒な部分も必要でしょう。
自己主張が強く自由奔放なんだけど、それでいて大衆から共感をもらえる憎めない存在・・・

従って主人公の職業もおのずとそういうキャラでも務まる内容でなければ
ならなくなります。

以上のような条件を主人公が兼ね備える必要があるとするなら
ハイヤードライバーという職業を見てみると
主人公になるにはかなり厳しい要素が多分にあることがわかります。

ハイヤーがドラマの主人公になれない理由

理由その1 ハイヤードライバーは自己主張できない。

あらかじめ利用する人、行先が決まっているのがハイヤーです。
ドライバーが自己主張できるのは、目的地までの経路くらいでしょう。

こっちの道の方がすいてますよ。
この道の方が安全です!

しかし、こんなこと主張したところで、ドラマが盛り上がるわけありません

理由その2 ハイヤードライバーは規格にはまった人

運転手が規格外の破天荒なキャラで登場すると
だいたいお客様から
「なんであんな運転手をよこしたんだ!」とクレームをがきます。
しかも、そんな運転手を会社がいつまでも放っておくはずがありません。

理由その3 偶然性、意外性に大いに欠ける

あらかじめ行き先が決まっている仕事がほとんどですから、
奇抜なアイデアとか、突拍子もない行動などもってのほか、必要ありません。
いってみれば、当たり前のことをきちんとこなすことを要求されるので
ドラマの主人公としては平凡すぎてつまらないわけです。

理由その4 拘束時間が長く自由がない

タクシーは一度営業所から車を出せば帰庫時間まで出ずっぱりです。
しかし、その間、営業収入さえきちんと確保できてさえいれば
極端な話、自由に時間を調整して使えます。
(実際はGPSやデジタルタコメーターで管理されています)

こういうことができる職業だからこそ、タクシーの運転手が
主人公となって何かの事件を解決するという設定が可能になるわけですね。

一方、ハイヤーとなると、
出勤時間から退社時間まで、途中休憩や食事は自由に調節できますが、
基本的に一つの仕事で配車されれば、出庫して営業所に再び戻ってくるまでが一つの仕事になり、それを一日何回かこなします。
出庫する回数はその日によってまちまちですから、全く予定が立ちません。

その間、仮に待機時間があっても車から離れることができないため、
悪く言えば、まるで軟禁された状態なんですね。
そんな人が主人公になって、いったい何ができるというのでしょうか。

理由その5 守秘義務の縛り

車内での会話を口軽く他言することをハイヤードライバーはしません。
見ざる、聞かざる、言わざるに徹するように教育を受けている人たちです。
3saru.jpg

また、政界、財界の要人を乗せることもしばしばですが
社会的影響力のある人は、場をわきまえているし
もしも情報の漏えいが発覚した場合には、その出所は
すぐに足がついてしまうでしょう。

もしもそうなったら大変です。
色々な圧力がハイヤー会社に来るでしょうね。
乗務員は、会社との間で取り決めた守秘義務違反により、最悪のケースでは
損害賠償を請求されることになるでしょう。

そもそも、こんな間抜けな乗務員を題材にしたドラマができたら
ハイヤーという職業のイメージダウンにもつながるため
業界団体もオンエアを阻止するかもしれません。

こうしてみると、ハイヤードライバーは脇役としては良くても
主人公、主演となると、ハードルがかなり高いことがわかります。

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ハイヤー運転手はドラマの主人公になれるか?(1)

待機時間に運転手控室でTVが見られるところがあります。
ちょうど午後2時過ぎから夕方あたりで仕事がないと、
夜の仕事に備えて仮眠をとるのですが、

テレビがつけっぱなした状態のときは、
何も考えなくても、なんとなく見入ってしまうことがあります。

平日の昼間テレビを見る人は、
仕事をしない主婦やリタイアした人くらいでしょうね。
その時間帯には、5,6年前にやっていたドラマが再放送されていたりします。

懐かしい俳優や女優が当時の若々しい顔で登場しているのを目にすると
歳月がそれだけ流れたことを改めて感じたりもして
乗務員同士で昔話に花が咲くこともたびたびです。

ところで、そういう時間帯のドラマといえば、
相棒
科捜研の○○
○○○の事件簿・・・

といった刑事ものが定番。
演出やカメラワークがなかなか凝っていて、なんの目的もなしにいると、いつの間にか時間を忘れテレビにひきこまれてしまうんですね。

それと一度見入ってしまうと結末が知りたいばかりに他のチャンネルに浮気しにくくなる。
計算されたテレビ局の戦略なのでしょうか。

おまけに健康食品や通販のCMをたっぷりと見せられます。
時間帯の視聴者にあわせた広告戦略も実によくできています。

ドラマの主人公になる人の職業

ところで
日本の映画やドラマの主人公になる人たちの職業をみてみると
刑事、検察、警官、弁護士、探偵のど、何らかの「事件」に関係している人が圧倒的に多いですね。
科捜研といった警察組織の中の特殊な分野を扱う人もいます。

それから
消防士、医師、看護士などの人命にかかわる仕事をする人。
真剣勝負の世界なので、現実そのものがドラマとなって迫力があります。

人命に関係あるといえば、パイロットやCA(キャビンアテンダント)もそうですね。

人に影響を与える先生も、学校を舞台にドラマ化されています。

また、普段スポットがあてられないのですが、縁の下の力持ちとして
SPや、警備員、ホテルマンを題材とするものもありますね。

世相を反映して銀行マンや街金などが主人公として登場したり、
家政婦にスポットをあてたドラマもありました。

ハイヤー運転手が主役になったことはない?

いろいろと挙げているうちに ふと、
そういえばハイヤー運転手は今だかつてドラマの主人公になったためしがないことに気が付いたのです。

私が知っている限り、
テレビで大手ハイヤー会社の車を使用している場面は何度か目撃したものの
ドライバーに注目したり、TVで取り上げられたり、あるいは特集を組まれたといったことは皆無に等しいのではないでしょうか。

もし、皆さんの中でテレビや映画で主役として登場したハイヤー運転手をご覧になったことがおありでしたら、ご一報いただきたいです。

タクシーはメジャー、ハイヤーはマイナー?

ハイタク業界と、業界用語でハイヤー、タクシーを一括りにしていますが
タクシーは結構な頻度でメディアに注目され、紹介されたり、ドラマでの主人公になっています。

外国映画ですが、1976年 ロバートデニーロ主演のタクシードライバーはあまりにも有名ですし、
de_niro.jpgtaxi driver.jpg

日本のドラマなら1992年5月からスタートしたテレビ朝日系列の「タクシードライバーの推理日誌」がありますね。

主演の渡瀬恒彦さんが扮するタクシー運転手は、元警視庁捜査一課の刑事・警部補という設定で
タクシー運転手をしながら乗客がかかわった事件を解決していく推理ドラマです。
すでに34回も放映されているんです。

推理日誌.jpg

また、「女タクシードライバーの事件日誌」というのもありました。
これはTBSで2003年から放送開始。主演は余貴美子さんです。2時間のドラマですでに6回もやっています。

woman_taxi_driver

灯台下暗し

テレビ局にはタクシーに紛れて多くのハイヤー会社の車両が送り込まれているし、報道関係の車両にもハイヤーが使われています。

にも関わらず、タクシーにはスポットがあたり、ハイヤーを無視するとは何事ぞ!

テレビ局の制作関係者は
いったいどこに目をつけているのかあっ!


そう叫びたくもなるじゃないですか。
まさに灯台下暗しです。

今も東京都内、そして全国各地で頑張っておられるハイヤードライバーの方々が大勢いることをもっと知るべきでしょうに・・・。


続く・・・
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プロフィール
●年齢:50代
●家族:妻・子供あり
●住まい:東京都内
●職業:ハイヤー乗務員
●E-mail:hireman50@gmail.com
●経歴:東京出身。大学を出た後、
    教育関係の仕事に就く。
    一時独立したが頓挫。
    その後いくつかの業種
   (新聞社、病院検査会社、
    不動産、リフォーム建築)
    を経験。2008年、営業系の
    仕事を希望して再び転職活
    動し、唯一内定をもらった
    ハイヤー会社に再就職し
    現在に至る。
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