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仕事の神様からの警告イエローカード

 ■失敗から学ぶ
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健康への警告 ズボン ビリビリ事件

 ■失敗から学ぶ
アクシデント発生!もう予想がつくと思います。やってしまいました。はいているズボンが裂けてしましましたそれも股のところ音もしました。びりびりびり・・・ホテルエン…

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「おたく 最低だね…」新人時代の苦い思い出

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なんだ弁当が出るんだったか

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マンガみたいな話 3

 ■失敗から学ぶ
最後の関門交差点で転回できればお客様のもとへ行ける・・もうここまできたら、転回禁止であろうがなかろうが、どんなことをしてもUターンしていくぞ・・と、どんな人も…

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仕事の神様からの警告イエローカード

yoru.jpg

夜10時過ぎ

営業所に向かう途中
いつも渋滞して数分またされる交差点も、
この時間となると車も人影もまばら。

右折しようとハンドルを右にきると、
私の視界に右方向から歩行者が現れたので
ゆっくりと停車し、その人が歩道を渡りきるのを待って
車を進めました。

すると
後方からパトカーがついてきているのが目に入ったのですが
そこで静まり返った町中に
気を使うように短く、かすかかに鳴った低いサイレン音

なんだろう?
一瞬何かやらかしたかと思ったのですが、
自分としては、いつものコースで
いつもと変わりない所作だったから、
そのまま余裕で車を進めること2秒ほど

するとマイクで

○○ナンバーの運転手さん!

我が車を呼ぶじゃないですか!

その瞬間
先ほど交差点で歩行者が横断歩道を渡る場面が脳裏をかすめ去りました。

そういえば、いつもなら右折時、横断歩道の信号が赤になっているので
人が渡ってくることがなかったのをなんとなく記憶していて
今日はその歩行者用信号が青。
初めて人が歩道を渡ってくるのを見て違和感があったのです。

ということは、信号無視か・・・
そんなはずは・・・

それにしても、よりによって
こういう時になんで後ろにパトカーがいるのだろうか。

実は この日
車内で3時間以上も待機し、
愛宕グリーンヒルズまでお客様を送って仕事を終えたあと
いついになく体の疲れを感じ、
コンビニに立ち寄ってドリップの100円コーヒーをすすりながら
一服入れたばかりだったのです。

警官との問答

車を停止させると
サイドミラーに警官の姿が映ってきたので
パワーウインドを開けました。

「今、右折したあの交差点、直進の矢印で右折したのをご存知ですか?」

と警官が質問

「あれ、そうでしたかね
 ここは毎日帰りに通るんですけど・・・」

以前も同じような違反をおかしたことがありましたが、
その時は初めて訪れた場所でした。
今回は毎日通る交差点。逆に自分が見間違えるはずはないという気持ちの方が強かったのですが
実はどちらにも共通点がありました。

それは、
信号の色を憶えていないということ‥‥

この日は反論するような気力も生まれず
私は淡々とした口調で答えました。

すると警官は私が言った言葉を反復しながら

「あの信号はちょっと紛らわしいのですが
 赤色時に直進方向の矢印が出るんですよ。
 運転手さんはその時に右折したんです。」

「そうなんですか?
 でも、私ここ毎日通っているんですよ」

私も同じ返事を繰り返したのですが、これは別に弁明しよう、逃げ切ろう
そんな思いは微塵もなく、ただ事実を落ち着いて伝えようという,
実に素直な気持ちでした。

「仕事の帰りですか?」

「はい。丁度会食がありまして、
 愛宕までお客様を送った後に帰宅するところでした。」

すると警官は

「免許証見せてもらえます?」

私は即座に免許証を差し出すと
それをもって警官は懐中電灯で照らしながら、

「過去に違反とか事故はないのですか?」

「特に主だったのものはないですけど・・」

そう私が答えると
今度は運転履歴を調べるためなのか、後ろに止めたパトカーにもどって
なにやら照合作業に入ったようでした。

検挙されると反則金はいくらになるかな・・・
会社に報告して始末書か・・・

そんな思いが脳裏に浮かぶのですが
この日は本当に疲れていて、気力が萎えてしまい
どうにでも、なるようになれ・・と完全な開き直りモードでした。

約2分くらい時間がたったでしょうか
警官が再び私の車に来ると

「今回は注意ということにしますが、気を付けて下さいね」

警官の気持ちいいほど紳士的な態度に私は思わず

「はい、わかりました。ありがとうございます。助かりました。」
と答えてしまいました。

別に心が動揺したわけではなかったのですが
イエローカードですんだこの事件
慣れてきたからといって驕るなかれ。
ふんどし締め直せと、新しい年を迎えて仕事の神様が警告を下さったようです。

翌日信号機の確認

次の日、
帰り際、捕まった交差点の信号の変わり方をしっかりと確認しました。
場所は北参道入口

IMG_4617.PNG

赤色時に直進の矢印、そのあと青信号に変わる
右折の矢印→が出ない信号だったことを改めて知りました。

この交差点は、外苑方面から来ますと
ガード下をくぐったところにあって、
普段は車の流れから、自車が先頭に立つということがほとんどなく
いつも前を走る車について右折していたため、信号をよく見ていなかったというのも
問題であったのです。

反則金 9000円 違反点数2点

改めて、今回「指導」だけで済んだことは不幸中の幸いだったと思いました。
しかし、なんとも恥ずかしい話です。

偶然この記事を読まれた方が、もしもプロドライバーであれば
十分お気を付けくださいね。


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健康への警告 ズボン ビリビリ事件

アクシデント発生!

もう予想がつくと思います。

やってしまいました。
はいているズボンが裂けてしましました
それも股のところ

音もしました。

びりびりびり・・・

ホテルエントランス前でお客様を降車させ
運転席に体を滑り込ませた時でした。

音を出しながら勢いよく裂けたのです。

車内にお客様がおられなかったのが
不幸中の幸いとはいえ

アクシデントですから
当然想定外の出来事に
車内で一人苦笑いするしかありませんでした。

なんでこんな時にやぶけたのだろう

健康診断結果

ここ最近太ってきたなあ
そう感じてきたのは
はいているズボンの太ももあたりに
「窮屈さ」を感じ始めていたからです

確かに
おなかの周りに肉がつきましたし、
実はすでに昨年末の健康診断で
それまで最高76キロだった体重が
生まれてはじめて80キロの大台に乗っていたのです。

太った原因を分析する

別に暴飲暴食をしているわけでもなく
一回に摂取する量も以前とかわらない

夜遅くなってから食事をしているわけでもありませんが
はっきり言えることは
運動不足がたたっているという点でしょう

もう一点は
精神的に安定してきたことが挙げられます。

同僚のドライバーの中には
ジムに通ったり
筋トレをしたり
仲間とスポーツをしたりして
健康管理をしている人が結構います。

自分の体ですから
車同様、メンテナンスが必要ですよね

私も乗務員なりたての頃は
ランニングや筋トレをしていたのですが
出向したりして、職場環境が変わると同時に
気持ちに張りをなくし
体を動かす機会が激減ていたのです。

車内で交わされた健康談義

先日お乗せした大企業の役員さんたちは
それぞれ、週一でスポーツジムに通ったり
晴れた日なら欠かさず一駅前で降りて
約20分程度歩いているという話をしていました。

健康診断結果の影響でしょうか
その時の私は耳がロバのように大きくなって
後ろで交わす健康談義に気持ちが引っ張られ
運転に集中できなかったのを覚えています。

donkey.jpg


グランドハイアット東京で

さて、一旦降車されたお客様はチェックインされた後
1時間して、再び車に乗りこまれました
その場所から会食先であるグランドハイアット東京へ向かうためです。

もちろん、私のズボンは破れたまま
お尻のあたりからかすかな風が入りこみ
何ともいえない違和感を感じながら
どうにも身動きが取れません。

ただ、グランドハイアットは降車時
ベルボーイがドアサービスを必ず行って下さるので
精神的にはさほど追い詰められた状況にはなりませんでした。

ホテルに到着

ホテルでは想定通りでした。
お蔭で私は運転席から出なくて済みました。
しかしその場所で2時間以上待機する予定でしたから
当然ながらトイレに行きたくなったらどうしようか
それが問題でした。

案の定、駐車後30分もするとトイレに行きたくなったので
車外に出る前に
まずは、股がどの程度破れているのかを
把握する作業に入ります

スマホを下に向けて
お尻を少し持ち上げ
何度かかシャッターを切ってみましたが
フラッシュをたくと目立つと思って
そのまま撮っても、真っ黒く映し出されるだけです

そんなの当たり前ですよね

私は冬場、白いズボン下を履いていて
今回の股裂けによって
後ろからみると、下着の白い部分がもろに見えているのではないかと
そればかりが心配だったのです

ズボン下.jpg


しかし、運転席に座ったままでは
いったい被害がどの程度拡散しているのかを
正確に把握することが困難でした

結局私がとった行動は
先ほど新宿にて御客さまをお乗せする時のように
上着の後ろの裾の部分でお尻を隠すという
いたってシンプルな所作をすることによって
この難局を乗り切るしかないという結論を下したのです。

またも泣き面に蜂

悪いことは重なるものですね。
以前の「マンガみたいな話」を彷彿させます。

お尻の状況に気づかれないよう
そっと一階ロビーに滑り込んだのですが
遠くに見えるトイレの入口に何やら看板が立っていて
嫌な予感がしたのですが

近づいてみると

まさか・・・

そのまさかが的中です。

トイレは工事中で
2階にある化粧室を使うよう指示が出ていたのです。

このホテルの二階には上がったことがなかったので
普段ならいい機会だと喜んだでしょうが
今日は私の股に爆弾を抱えた身

あがる際にお尻が見えないようにするにはどうすべきか
そんな思いが頭の中をぐるぐると駆け巡っていきます

一旦外に出て裏手にある入口から入ると
そこにはエスカレーターが二階に長く伸びていました。

周囲に人影がいないのを確認し
さっとエスカレーターに飛び乗って
そのまま歩いて行かずにじっとしながら
エスカレーターの動きに身を任せました。

豪華な化粧室

二階に上がると
化粧室はすぐに目につきましたので
ひとまず安心

中に入ってみて驚きました。
トイレとは言えないほどの美しい空間がそこに広がっていたのですね。

利用者がいましたし、私の股問題もありましたから
写真を撮る余裕もなく
すぐに個室トイレに滑り込んだのですが

入るやいなや
便器のふたが自動で
パカッと開くではないですか

まるで
ご主人様、ようこそおいで下さいました

といわんばかりです。

仕事中ホテルの大便用個室に入ることはそうないのですが
こういう細部にいたるまでおもてなしの配慮がなされていることに
驚きましたね。

しかし
それも束の間のこと

問題のズボンの状況を確認すべく
ベルとを外してズボンを下ろしてみると

まあ、私の予想をはるかに超える被害状況でした

音がした時に
私は股の部分の継ぎ目がほころびるようにして裂けたのだと思い込んでいましたが
実際に見てみると
縫い目から1センチほど離れた箇所が裂けてしまっていました。

IMG_3193.JPG


こうなると、もう修繕不可能です

営業所にもう一着予備のズボンがあるので
仕事が終わったら、一目散に帰って
着替えれば問題はそこで解決です。

しかし、いとも簡単に破れてしまう強度のなさに
正直呆れてしまいました。

それと同時に
運動をしなければたいへんなことになる

そういう危機感が押し寄せて
緩んだ私の心をびしっと締めてくれました。

生活習慣改善

その日からというもの
私は朝食前に簡単なエクササイズや
筋力トレーニングをするようになり

午後3時から4時の間に小腹がすく際に手を伸ばしていた
お菓子類の摂取を辞めることにしました。

そうしたら、1週間とたたないうちに
張りつめていたズボンに若干の余裕が生まれ
現在では,まだ80kgは超えているものの
徐々に体重が減り初めております。



人は何か身につまされる事件が起こらないと
自分を変化させるのが難しい

まさに健康への警告です!

それを実感させれた
「ズボンビリビリ事件」でした。

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「おたく 最低だね…」新人時代の苦い思い出

仕事をする中で、誰でも一度や二度、
忘れることのできない苦い経験があると思います
私も新人時代に味わった苦い思い出が一つありました・・・

丁度研修期間3か月目に入ったころと記憶しています。

memo.jpg


「おたくには率直に話しておこうと思います」

会食を終えて、がらんとしたワゴン車に
ひとり乗りこんでこられたお客様が
ハンドルを握る私の背中めがけて
突然切り出してこられました。

「は、はい。」

「今まで何度かお宅の会社を使わせてもらい
来てくれる運転手さん皆良かったのに・・・
あなたはちょっとひどいね


レベルは一番下 最低ですよ!

想いもしないこの強烈な言葉の一撃
お客様は今日一日の私の応対に我慢できず、
溜まっていた気持ちを爆発させたようでした。

とにかく、こんな時は言い訳がましい言葉は必要ありません。

「はい、申し訳ございませんでした。」

只々平謝りです。

しかし、どこがまずかったのだろう・・?

すぐに今日一日の記憶がよみがえって、
何点か思い当たる場面をあぶり出しました。

一体私は何をしでかしたのか

この日はワゴン指定の仕事で
運行指示書を見ると、
中野にある会社からお台場にあるフジテレビに行き、
小一時間待機した後、
世田谷方面にある会食先へ移動
そこから再び中野の会社に戻るという仕事でした。

この御客様は
会社のクライアントを乗せるために配車依頼をしたのですが
何か取引の絡んだ重要な接待だったのでしょう、
かなり気が張っていたようなのです

しかし、そんな空気を私は読めなかったのです・・・

今なら絶対やらないミス

フジテレビには過去に一度行ったことがあったというのも
問題になりました。

目的地はわかっていても、付け場所がどこなのか
事前にしっかりと確認しておくというのは、ハイヤーの仕事の基本中の基本。

なのに、この日の私は以前に行ったことがある場所だということで、
運行指示書を見た時に、フジテレビに行くことだけを認識して、
その横にあった「オフィスタワー」と明記された文字が示す意味を
悟れなかったのです。

fuji tv buiding.jpg


お台場フジテレビに到着し
エントランスに車を入れようとしたら

「ここじゃなくて、オフィスの方です!」

「は、はい、失礼いたしました。」

でも、ここは間違いなくフジテレビだよな・・
オフィスの方って、もう一つ入口があったのか???

そうなんです。
かつて来たのは、メディアタワーの方だったのです。

入口はここしかないと思い込んでいた私は焦りました。

急いでハンドルを切りなおして、そのまま直進し
フジテレビの建物をぐるりと回るようにして
左折したところで、もう一つのエントランスが見えてきた時には
ほっと胸をなでおろしました。

明らかに仕事の慣れによる油断が招いたミス

きちんと確認すべきだった・・・

お客様はこの時点で
いつも送られてくる運転手の対応と違うものを感じたのでしょう。

fuji tv BD map.jpg


こういうポカをしでかせば、失敗を挽回するため
当然気持ちを入れ替えて臨みますでしょう?

私だってあの時は待機時間を使って
次の目的地である会食先をきちんと調べあげ
付け場所も確認し、しっかり準備ができたと思っていたのです。

ところが、やはり初めて行くところ
行く途中で、またも間違いをしでかしたのです。

ナビに完全依存

会食先は
首都高3号線の用賀で高速をおりて環八に入り、
瀬田の交差点を左折、玉川通りを通って向かうところ

一度も行ったことのない場所だったために
目的地までの経路はナビ任せで
本来やるべき経路確認を怠っていたのです。

この瀬田の交差点が曲者で
用賀方面から来ると、玉川通りに入るのには
瀬田交差点で一つ道路を越してから左折しなければなりません。

ところが私はその時前方に注意するあまり、
カーナビの画面に左折する表示が出たことで
この瀬田交差点に差し掛かるや、
すぐに左にハンドルをきってしまったのです。

瀬田交差点.jpg


思わず、「アッ」と口をついて声が出てしまいました。

ただ、幸いにも、すぐに間違いを察知したので、
ハンドルを切り替えすことで
軌道修正できたので、ひとまず難を逃れました。

しかし、車体は旋回したことで大きく横揺れしましたから、
何とバツの悪い空気が車内に漂ったことでしょうか。

おたく 最低だね

会食が終わり、クライアントを見送った後
中野の会社に戻ればこの仕事のすべての指示された運行は終了です。

最後に残った今回車を依頼されたお客様が一人乗りこんで来られ
この時、私の一日の運転対応の総括として
冒頭で紹介した強烈なアッパーパンチをさく裂させたのでした!

「今まで何度かお宅の会社を使わせてもらい
来てくれる運転手さん皆良かったのに・・・
あなたはちょっとひどいね

レベルは一番下 最低ですよ!

本来こういうことは担当した運転手には言わずに
営業所に報告して終わりにするんだけど
それも私としては陰口をたたくようで気持ち悪いから
率直におたくにも言っておくんです。」


「はい・・大変失礼いたしました。
ご指摘ありがとうございます。」

「とにかく、秘書を通して報告するので、そのつもりでお願いします。」

カラになったワゴン車を運転しながら
営業所に帰庫するまでの間ずっと頭の中に
さきほど言われた言葉がこだまして、
営業所に車を入庫させると

ふーっ

大きなため息とともに
どっと全身から力が抜けていくのを感じました。

疲れた・・・・

お客様は、
私の何がいけなかったかに対して具体的な指摘をされませんでしたが
運行上における二つのミスが
「最低の運転手」の烙印を押される原因となったことは明白でした

営業所で

業務日報の処理を行い
その足ですぐに今日起きた一部始終を営業担当者に報告すると

「ええ、あの人がそんなこといったの?」

厳しくお咎めを受けるかと思ったのに
反応は意外にもあっけらかんとして、
こちらが拍子抜けしてしまったのですが、

あとでわかりましたが、
この手のミスはまだかわいいうちだったようです。

結局、始末書まで書くには至らなかったものの
出禁処置は取られた模様です。

仕事を甘くみていた・・・

たかだかちょっと入るところを間違えたくらいじゃないの
うるせえ客だな

たまたま気難しいお客にあたったんだ
それに酔った勢いで言ったんだろうよ
気にすることなんかないよ

そういってくれる先輩もおられます。

確かにあの時は会食後でお客さんは随分酔っていた・・

また、その後も仕事をしていく中で
似たようなミスを何度かやりましたが、
別段気にされない寛容なお客様も実際におられます。

ただ、あの時私が悔しかったのは
一度目のミスによって気を取り直し、
その後の対応ができなかったこと。
いわゆる基本に立ち返る「心構え」や「姿勢」を変えられなかったことなのです。

そして、なにより
依頼されたお客様の立場や考えを感じ取れる「感性」が鈍かったこと・・・

ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)ー(長音記号1)


大変恥ずかしい話なのですが
私にとって成長の肥やしとなる経験の一つだったと
今更ながら時間が経過して初めてわかるものなんですね。

もしもあの時、「最低だ」との指摘を受けなければ
その後の自分の仕事のやり方を変えることはなかったのですから。


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なんだ弁当が出るんだったか

気づかい、心遣い
仕事となると
御客様に対してはいつも目配り、気配りをしながら

乗り込まれた後部座席でどんな仕草をされるのか
ちょっとした物音や 息遣いにも耳をすまし
御客様が何を思い、何を感じているか、背中でそのすべてを知ろうと
全神経を集中させてハンドルを握る
ハイヤー乗務員なら、こういう見えない対応を毎日の業務でこなしているわけです。

ですから、
気を使うために疲れます。

ところが、営業所に戻ると気持ちは一変
会社の同僚、すなわち、同じ乗務員同士には
内輪の人という意識が働いてしまうのか
気配りどころか、結構無頓着になってしまいます。

それを痛感したことが先日起きました。

仕事よりメシの心配

久しぶりに台数口の仕事が舞い込んできて
営業所内にいる10人ほどに配車されました。

daisu001.jpg


一日のスケジュールが記載された紙が配られて
目を通すと、
昼は一旦営業所に戻って待機するようになっていました。

職業柄、一日の流れが把握できた時には
頭の中で、昼食を取る時間や休憩をいつとるか
など、だいたい決めてしまいます。

この日は昼間営業所にもどるんだからお昼はどこか近くの店に足をのばそう・・・
出庫しがてらまだ行ってない店があるか
無意識にチェックしている・・・

仕事よりもメシの心配りです。

午前中の仕事をそつなくこなして営業所に戻ると

「今日は依頼者から昼がでるという話だぞ」

同じ台数口の配車を受けた同僚から
そんな情報を私は聞きつけました。

でもこれは横横の話だったので半信半疑でしたが、
弁当が出るんだったらもらっておくし
もし、出なかったら外で食べよう・・・
こんな軽い気持ちで配車デスクの方へ足を向け

「今日の台数口は弁当が出るんですかね?」

と聞いてみたら

「ほれ、そこにあるから持って行って」
と、そばにおいてあった段ボールをあごで指しました。

――――これは、またありがたい

弁当の中身が何であれ、昼代がその分浮くので
出されることに私の気持ちはほっこり

bento001.jpg


なんだ弁当が出るんだったか・・

ところが、
運転手控室でもらった弁当を広げて食べ始めていたら
ある乗務員さんが入ってきて

「なんだ、弁当が出るんだったのか・・・」

彼の手には近くのコンビニで買ってきたらしい
弁当と飲料水が入った白いビニール袋を手にさげていました。

弁当をほおばる数人の乗務員は
一瞬食べる手が止まったかのようにも見えましたが、
弁当の支給を受けなかった彼の言葉に
どう返事をしてよいものかわからず、
そのまま、黙々と口を動かしていました。

もちろんその中に私もおりました。

近くにいた同僚が

「今日の台数口は弁当が出るんじゃなかったんですか?」

「えつ? そんなの聞いてないよ
なんだ、出るんだったら出るといってくれてもいいのに・・」

彼の胸の内は相当腹を立てているようでしたね。

私は内心
―――他の人は弁当が出るという情報を聞きつけているのに
どうしてこの人だけわからなかったのだろう

私もたまたま弁当情報をキャッチしたからよかったものの
そうじゃなければこの人の二の舞を食う羽目になっていたな・・・

こうつぶやいていました

この乗務員さんは既に買ってきてしまった弁当があるために
ここであえて腰をあげて事務所に弁当を取りに行くという
気持ちにはなれなかったらしく

「どうせ、今いったって、きっと余った弁当は処分されているよ、きっと・・・」

近くに座っていた同僚にそんなトーンの下がったあきらめの言葉を吐くと
自分の買ってきた弁当を広げて食べ出しました。

私は比較的近くに陣取っていましたが
とっさに同情の言葉を探してみてもみつかりません。
この瞬間から私の食べている弁当の味が変わるのを感じました。

誰が悪いのか

いったいこの出来事、誰が悪いのか

これは配車デスク側の配慮のなさが露出した「事件」とみるのか

それとも、他の乗務員はわかっていたことなのに、
この乗務員だけが知り得なかった「KY」ぶり、
すなわち、空気の読めない機転のきかない無能さのせいだと片づけてしまうのか・・・

評価は分かれるでしょう。

でも
私は事務所や本人を責める以上に
起きてしまった結果に対して
同じ「仲間」としてのアクションが取れなかったことが問題だった・・
特に「私」のとった態度を反省したのです。

人は無意識に起こす態度にこそ
日頃の生活姿勢のすべてが凝縮して露出するといいます。

―――せめて、暖かい言葉でもかけられたら・・・

自分の中に
「俺には関係ない」といわんばかりに
無意識に、まるで対岸の火事を涼しげに眺める野次馬のような態度を
取ってしまったことが情けない・・

jinbutu001.jpg


こんなことは日常茶飯事、よくあることだといいます。
そんなこといちいち気にしてたらやっていけん!

しかし
ちょっとした心遣いがあれば
社内を明るく、そして潤いある人間関係づくりができますし
そういう周りの人への暖かい配慮をいつも持ち合わせていれば
別に御客だ、同僚だ、家族だといった区別を作る必要もなく
自然体で対応できるはず・・・

そして、後に自分がもしも窮地に陥った時には、巡り巡って
助けられることだってあることを知っているのに・・・です。

一時が万事を表す

というのなら、人間性においてまだまだ修行が足りん・・ですよ。


あなたなら
きっと私のようにはしなかったでしょうね。


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マンガみたいな話 3

最後の関門

交差点で転回できればお客様のもとへ行ける・・

もうここまできたら、転回禁止であろうがなかろうが、
どんなことをしてもUターンしていくぞ・・と、

どんな人もきっと開き直るでしょう?  どうですか?。

信号が右折矢印を表示するや
ハンドルを思い切り右に切り車を転回させました・・・

ハンドル.jpg

その時白バイは進行方向に向いて停止しており、
私に背中をみせていたので、きっと大丈夫だろう・・。
後ろを振り返ってはいけない

あの白バイ特有のサイレンが聞こえませんように・・・

その場を早く離れたい一心で、アクセルを踏み込み、
一目散に目的地へと逃げるように車を移動させました。


よし、何も起こらない

どうやら切り抜けたようです。

すると前方に
待ってましたとばかり
黒い一団の中の一人が手を挙げて車を誘導してきました

やったー
私は心の中で万歳をしていました。


「お待たせいたしました!
 寒い中、申し訳ありません!」


担当者は厳しい顔をしてはいましたが、簡単に会釈だけして
外国人7名ほどを車の中に案内すると
助手席に乗り込み
「○○ビルにお願いします。」
というなり、すぐに仕事の打ち合わせにはいられてしまい、
お客様の腹の中を探ることはできませんでした。

別れ際に

その後、いくつかの訪問場所をまわりながら
途中車内での会話内容が耳に入ってくると
やはり思ったとおり、重要な商談がからんだ都内オフィスめぐりだったのです。

とにかく最初の失態を挽回すべく
細心の注意をはらいながら エスコーとに徹しました。

その甲斐もあってか、一通りの巡回が終わると
別れ際最後に担当者から感謝の言葉と昼食の弁当をいただきました。

ひとまず合格をもらった

そんな感じを受けました。
本当にほっとしました。

どっと疲れが襲ってきて
いただいた弁当(サンドイッチ)をほおばりながら
今日の出来事をもう一度振り返ってみました。

このマンガのようなありあえない展開で
よく切り抜けられたと心底思ったのです。

もしも・・・
はもう考えたくありませんでした。

食卓で武勇伝を話す

非番の日
家族との夕食の席でこのマンガのような話を聞かせる機会が生まれてしまいました。

きかっけは、丁度その日、近くのスーパーに買い物に出かけた時に
レジで計算を終えると、いきなりその女性店員が、

「いつもお世話になっております。」

ぺこりとお辞儀をして、こう言ってきました。
実はこのスーパーで家内がパートで仕事をしているのです。

私は自分の面がばれているのかと
恥ずかしい思いが襲ってくると同時に

どうしてわかったのだろう・・
不思議に思い、すぐさま聞いてみたのです。

「なぜ私が夫であるとわかったのですか?」

するとその店員は視線を私が支払いの際に出した店のポイントカードに目を向けました。

普段買い物をする時にはカードを表側にして出していたのに
この日に限って裏面に向けて小銭受け皿に出していたのです。
よく見ると、家内のフルネームが記載されているではありませんか。

IMG_1382.JPG

なるほどねえ

時に思わぬことが起きるものだ
という話から、この私の経験談を話す羽目になったのです。

息子の感想

息子は食い入るように私の話を聞いたあと

「いやあ、父さんの仕事は僕には絶対できないなあ、、、
そんな責任のある仕事、そもそも人を乗せてクルマを走らせるなんて
考えられないよ。
本当にすごい仕事だね・・」

たしかに自分でもそう思っている。
好き好んでこの業界に足を踏み入れたんじゃないぞ
家族のため
君のためだ・・・

直接息子には言いませんでしたが
明らかに動機が自分にないということです。

これはこの業界に籍を置く多くの中高年の人たちの
共通した気持ちではないでしょうか。

なんでおれがこんなハンドルを握ってるんだ・・・

ほんと
よくやってるよ

もしかして
自分の人生も、まるでマンガみたいな話になっているのかもしれません・・・
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プロフィール
●年齢:50代
●家族:妻・子供あり
●住まい:東京都内
●職業:ハイヤー乗務員
●E-mail:hireman50@gmail.com
●経歴:東京出身。大学を出た後、
    教育関係の仕事に就く。
    一時独立したが頓挫。
    その後いくつかの業種
   (新聞社、病院検査会社、
    不動産、リフォーム建築)
    を経験。2008年、営業系の
    仕事を希望して再び転職活
    動し、唯一内定をもらった
    ハイヤー会社に再就職し
    現在に至る。
ファン




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